このプログラムでは、現在の症状がトラウマの問題であるかどうか、それだけではなく他の問題(精神症状や発達障害など)が重複している可能性も念頭におきながら適切な判断をし、相談方針を決めます。
これまでのお話しを伺った上で、現在抱えている症状の改善のためにどういった心理療法(EMDR、ホログラフィートーク、自我状態療法、言語療法)が良いか相談しながら決めていき、準備に入っていただきます。
また、クライアントさまご自身でセルフケアを出来るようにお手伝いをさせて頂いてから開始します。
EMDRの効果としては、外傷的出来事に突然さらされてトラウマとなった人(単会性トラウマ)に対して有効性は高いと言われています。
それに対して、幼少期から長時間に渡り慢性的に外傷的な環境にさらされ続けた場合(複雑性トラウマ)、根気よく過去を振り返り、相談者と一緒に現在抱えている症状の改善のため問題を見つめていく必要が生じます。
対面をお勧めしておりますが、来室が困難な遠方の方は当プログラムをお申し込みください。
私たちは、日常を送る中で、さまざまな嫌な体験、ショックを受けるような出来事に遭遇します。虐待、暴力、セクハラ、性被害、犯罪、事故、DV、いじめ、中絶、自然災害・・・。
直後は、思い出しては嫌な気持ちがしたり、そのことにまつわる嫌な夢を見たり、寝付けなくなったりすることがあります。しかし、多くの場合は、時と共に薄れていき、思い出すことも減っていくでしょう。たとえ思い出しても、それほど強い感情がぶり返すことはなくなっていきます。
しかし、時と共に薄れて楽にならない場合があります。出来事があった後に、1ヶ月たっても、過覚醒(睡眠障害、過度の警戒心、集中困難など)、再体験(フラッシュバック、悪夢など)、麻痺・回避(現実感がわかない、思い出せない、引きこもる)などの症状が続く場合は、PTSD(外傷後ストレス障害)の可能性があります。EMDR心理療法は、このような場合に適用されます。
2コマ連続(100分)×3回以上(単回性トラウマ)~数か月以上(複雑性トラウマ)の継続面談となります。
※当プログラムは2コマ(100分)×1回に対応するものとなり、以降の継続面談には別途お申込みが必要となります。
初回面接:成育歴をお伺いしながら、現在抱えている症状や問題をアセスメントし、ご相談者様に適した心理療法を特定します。
2回目以降:適宜必要な心理療法を選択しながら、特定された問題に対し、現在抱えている問題の軽減や改善に向けて実施していきます。
・EMDR心理療法の場合は、セラピストの指の動きを見ていただく場面があります。そのため、携帯など小さな画面は不向きとなります。静かな落ち着いた場所で、PCなど大きな画面からセッションに入ることができる環境をお勧めしております。
・初回面接では、白い紙と鉛筆をご用意ください。
・申し込み時に2コマ連続した日時を選択してご予約ください。
・精神科や心療内科へ通院している場合は、事前に主治医にご相談ください。