睡眠薬や抗不安薬として広く用いられているベンゾジアゼピン(ベンゾジアゼピン受容体作動薬)ですが、近年その依存性や離脱症状に厚生労働省も警鐘を鳴らしており、精神科臨床の場でも大きな問題になりつつあります。
僕は臨床において多くの患者様のベンゾジアゼピン断薬を手掛けてきました。また複数の媒体でベンゾジアゼピンユーザーの方々との減薬・断薬相談を行ってきた経験があります。
オンライン医療相談においては、相談の最初の段階である病歴と服薬歴の聴取にしばしば多くの時間を要します。ベンゾジアゼピンの断薬においては試行錯誤を繰り返している方も多く、服薬歴や通院歴が複雑化している場合が少なくないからです。電話相談で50分×2コマをかけてようやく病歴と服薬歴を聴取が終わり、3コマ目以降で本題である減薬・断薬に関する相談に辿り着くことも珍しくありません。
このプログラムでは相談者様の負担を減らし、ベンゾジアゼピンの減断薬に関する相談を効率的に行うために、メッセージ相談を用いて病歴と服薬歴を送付していただき、当方からディスカッションポイントを予め指摘させていただいた上で、電話相談において本題である減断薬にフォーカスして相談を行わせていただきます。
ベンゾジアゼピンの減薬・断薬に関してお悩みの方
※主治医からベンゾジアゼピン服用の理由となった診断名を告げられている方を対象とさせていただきます。
※相談結果を主治医とのコミュニケーションの材料として用いて主治医の協力と同意のもとに減薬を進められる方が対象となります。
・メッセージを用いて、
①ベンゾジアゼピン服薬の理由となった原疾患の発症前の状況
②ベンゾジアゼピンの処方を受けた医療機関の初診時期と診療科名
③処方されたベンゾジアゼピンの種類と1日用量
④その後の経過(原疾患の病状の変遷、処方変更が行われたのであればその内容・用量を時系列に沿って記載して下さい。転院された場合もその理由と時期を)
⑤ベンゾジアゼピンの副作用や減薬・断薬時の離脱症状を経験したことがあればその時期や内容
⑥ベンゾジアゼピンの減薬・断薬を試みたことがあればその方法と時期と結果
⑦現時点での服薬内容と心身の状態
⑧医師からベンゾジアゼピン依存、あるいはベンゾジアゼピン離脱症状という診断を受けたことがあるかどうか
――についてご記載・ご送信下さい。僕からは追加で情報提供いただく必要があるポイントや電話相談の方向性を返信いたします。
・電話相談にて追加情報の聴取とベンゾジアゼピンの減薬・断薬に関する情報提供・相談を行います。
上記①~⑧をメッセージにご記載いただければ、電話相談の際にご用意いただくものは特にはございません。
・このプログラムは、メッセージ相談1往復+電話相談1コマを組み合わせて実施いたします。まずメッセージをいただき24時間以内に返信いたしますので、電話相談はあまり間隔が開かない日時を選択してお申し込み下さい。
・オンライン医療相談であってオンライン診療ではありません。診断を含めた医療行為は行えませんので主治医からベンゾジアゼピン服用の理由となった診断名を告げられている方を対象とさせていただきます。一般的な減薬・断薬方法について情報提供し、相談者様ごとに好適な減薬方法を示唆することはありますが、具体的な減薬方法を指示することはできません。
・ベンゾジアゼピンは医師の処方が必要な医療用医薬品です。患者様が自己判断で増減すべき薬剤ではありません。相談結果を主治医とのコミュニケーションの材料として用いて主治医の協力と同意のもとに減薬を進められる方が対象となります。
・僕が本相談でお勧めする減薬方法は一定のエビデンスがある漸減法と置換法です。栄養療法やいわゆる水溶液タイトレーションの指導を希望される方のお役には立てないと思います。高額なサプリメントや精密秤などの機器の購入をお勧めすることはありませんのでご安心下さい。
・特定の医療機関の紹介は行っておりません。あらかじめご了承ください。
・主治医の許可を得た上で、お申込みください。